· 

芸術の娘であってね!


みなさま、新しい年が明けて
ひと月が経ちましたね。




ご挨拶が遅れてしまいましたが

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。



ピアノのレッスンをさせていただきながら
湧いてくる思いを
今日は書かせてください。



私たちは
芸術の養子ではなく実子

娘あり、息子です。



頑張って楽譜を弾くというよりも


すべて 与えられている
その美しい世界に浸り


「あなた」をとおして 流れていくことに 集中するだけでよいのです。





かわいい生徒さん

草加から毎週通ってくれている生徒さんは

夏はピティナの予選が通り本選へ。
その数ヶ月後、

年末に行われたベートーヴェンコンクールでも予選を通過、

明日が本選です。



今日は本番前の最後のレッスンでした。


それはそれは 親子で謙虚に
曲に向き合ってこられました。




音楽は素晴らしい。

曲の世界は愛そのもの。








天皇家の娘、愛子親王は

「私は天皇家の娘です。
それですから もっと天皇家の娘として、引き継がなくてはいけません。」

といつもいつも国民に言わないでしょう。


同じように

私たちは
芸術の養子ではなく、実子です。

もっと上手く弾かなくては 
もっと表現方法を学ばなくては

とあくせくしなくてよい。

むしろ
芸術の実子
実の娘 息子である特権に浸り
芸術の素晴らしさにだけ
フォーカスするだけでよいのです。

「芸術の霊性」が
私たちに語るのを聴く
開いた感性であることに
ときめいたらよいのです。


そのような幼子のようにときめくエッセンスを
生徒さんたちと
ともによろこびたいと思う気持ちが
自然に湧いてきているのです。





いのちが
与えられていて

不思議に
治癒を促してくださる
さまざまな師や
治療家の方々や

老若男女問わず
具体的に関わろうとしてくださる
家族や友や知人が

求めていないのに
自然な形で与えられていることに
驚いています。





いのちに執着がないことで
不思議に
いのちが生かされていること


深くしずかに 
こころや魂、身体に満たされていくことがわかるのです。



生徒さんたち
お会いする すべての人が

先生は治癒の途中だとは
全く見えない
と皆、口々におっしゃいます。




丁寧に身体を労り

その時間とともに


魂の糧

音世界や 日常の幕間すべてが

私に 愛とめぐみを与えてくださっているからでしょう。




その道のなかで
ふわりと湧いてくること。


それは


芸術のこどもであることを
生きる。


ピアノをとおして
日常をとおして


自然な寄り添いの形で

その驚くべき
美しく あたたかい

人智を越える真理が流れていくことを穏やかに願っています。




舞台の素晴らしいピアノで

明日は音の神秘を見続け
聴き続け

曲の音のいのちが

あなたをとおして
身体を通過し続ける 

妙なるよろこびを体験できますように…


その
娘の純粋性が
会場を満たし

全地に流れていきますように。