ブルースリウさん ピアノコンチェルト皇帝

この日を楽しみにしていました。 



ショパンコンクール1位の

ブルースリウさん。

2月に聴いたリウさん。

サントリーホールで
ショパンピアノコンチェルト以来です。


2月のあの日は
まだ療養中でした。

弱っていた身体でしたが
演奏が終わった瞬間

身体の内側から突き上げてきた
ブラボー!



弓子先生と立ち上がって
熱く熱く拍手をした夜の感動は今なお
忘れられません。


そして

昨晩
10月の再来日コンサートです。






今回は

ベートーヴェン 
ピアノコンチェルト皇帝でした。


弓子先生が今回もチケットを
取ってくださり
どの場所が1番ワクワクするかを考えて
2階の真ん中、


オーケストラとピアノの
かけ合い 
よろこびあいが空中で融合。

会場いっぱいに広がった
まあるい響きが
ダイレクトに伝わる

素晴らしいお席でした。


ベートーヴェン皇帝。

華やかで重厚なオーケストラのトゥッティすぐのピアノ。

燻銀のように つぶつぶきらきら輝く音色は
一瞬にして
会場をきよめました。



あゝ やっぱり リウさまの演奏は
沁み入る🥹


2楽章は慰めに満ちた美しさ。


あゝ、なんてピアノの音は素晴らしいのだろう。


実は

私は病になってから

ピアノの曲が

左脳的(言語)に聴こえるようになってしまい

あまり 好んで 演奏を聴きたいと
思わなくなってしまっていました。








けれども
リウさまは違うのです。







分析的には聴こえないのです。



聴くひとのこころをひらかせ

古典的な 素朴な 天の領域へ

一瞬に入れてくれる。




演奏は
人間性すべてが表れるのですね。




聴くひとの脳を
シンプルにしていく演奏者は
なかなかいないと思います。




弓子先生は リウさんの大ファンでらっしゃいます。



「100年にひとりの逸材よ!」
とおっしゃいますし私もそう思います。


 

知的さとダイナミックさを持ち合わせながらも邪心がない
クリアーな演奏。

リウさんが音楽に消えてしまうほど
自身の主張がない。

それだからこそ

余計にリウさんの尊さが引き立つのです。



カーテンコールに応えてのアンコールは
まさか 有名な幻想即興曲。


左手が粉雪のように繊細で 
今までに聴いたことのない
気品溢れる 美しさでした。


ああ、素晴らしかったです。






久しぶりにお会いした弓子先生と
開演前の食事やお茶も

愉快!
楽しく懐かしく
癒されました。


六本木で食事をし、

歩いて赤坂の森ビル
サントリーホールに向かいました。

都会のど真ん中ですが

オフィスビルは
静謐としていて

秋の暮れゆく空
少し涼しい大気は気持ちがよくて

いま ここ を生きる よろこびを

しずかに満たしてくれました。


弓子先生から頂いたイアリングで
お会いしました。

弓子先生は
私が贈ったイアリングをされていました。

ふたりで微笑みあいました。