すべてを失ったように見えても
じつは
すべてが与えられていたことに気づきます。
私はお伝えしたいです。
あなたは
あなたは 最高に素晴らしい存在です!
と。
なんと愛おしいことでしょう。
人生は
想像を遥かに越えます
自分の力を越えることができます。
ピアノは
愛です。
母国語のよう。
母の胸に安らぐ幼な子のように
ピアノの音色に憩ってください。
「習いごとピアノ」
だなんて
なんて 勿体無い言葉でしょう。
「習いごと」
「宿題」
ときめかない言葉です。
音楽は愛です。
ピアノは愛です。
それ以外の何ものではありません。
そして
自分の力を信じてくれている方がいることほど
力が湧くことはありません。
「あなたは一流よ!楽しみにしているわ!」
私は
病をとおりました。
主人の愛に
どれほど支えられたかわかりません。
立派で
おおらかな人格が
私を支えてくれました。
病をとおりました。
主人の愛に
どれほど支えられたかわかりません。
立派で
おおらかな人格が
私を支えてくれました。
20数年後に再び弾いたリスト。
あの頃から 主人は傍にいました。
学生同士でした。
私にとって 最高の教師でした。
音の本質を教えてくれた
いちばんの 「師」でした。
なぜ
あんなに 弾かずにはいられなかったのか。
弾かずにいられない愛がありました。
決して
賞がほしくて出たコンサートでは
ありませんでした。
でも
満場一致で決まったそうです。
そのようなことが不思議でした。
いまわかるのです。
習いごとピアノではなかったからだ、と。
教わったから弾いたピアノではなかったからだ、と。
内に生きて働く 音の愛が
私を突き動かして弾かせていた。
今の私は
それを統計的に教えることができる者へとならせていただけるように
感じています。
病を経て
弱さをとおりぬけて
すべてが新しくなりました。