今年、全世界を突然襲った コロナウィルス。その影響を受けなかった人はいないでしょう。
全世界が
あたりまえが「あたりまえではない」ことを骨の髄まで染まされるほどの1年だったと思うのです。
また、情報過多によって
何に信頼をおくとよいのか、に気が回り神経が過敏となった方も多いのではないでしょうか。
私自身がそうでした。
すると的確な判断をする「内なる良心」も揺れてしまうことを
個人的に痛感しました。
しかし
きっと大丈夫だ、と感じています。
コロナ報道に免疫がついたから…でしょうか。
いいえ。
その理由は、この日々のなか、
「揺れる土台に自分の確かさを置かない」ことに意識するようになったからです。
どんな状況になっても
救われたのは「音の世界」に住まえていることでした。
このことは私にとっての最大の恵みでした。
「音の世界」
はなんと優しく なんと深い慈愛に満ちているでしょう。
今年ほど この「真実」に思い深まった年はなかったかもしれません。
揺れない土台…
それは
永遠にかわらない
私たちひとりひとりに与えられている
「内なる静謐」です。
レッスンのなかで
「ひとりひとりの静謐」ほど尊いと思った年はありませんでした。
どんな状況にあっても
姿はいつもマスクをお互いにかけて
表情が見えにくくても、
生徒さんおひとりおひとりには
「内側に音と出逢う空間」があり
「音と自分とがひとつになるよろこびを味う泉がある」のです。
それは
音との時間の恵みだけではなく、
私達ひとりひとりの
「存在」そのものに
本来与えられているもの…。
今年も残り半日となりました。
生徒さんとそのご父兄様
ブログを訪れてくださったみなさま
1年間ありがとうございました。
お読みくださることで
私も書かせていただく喜びを
いただけました。
感謝でいっぱいです。
どうぞ
よいお年をお迎えください。
来る新しい歳が
みなさまにとって
よろこび満ちる日々でありますように
祈ります。
お別れに…
1曲 演奏させてください。
「しずかなよる…オーホーリーナイト」です。