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自由ということ

昨年、生徒さんがロシアへの船旅に行かれた時に送ってくださった写真です。
空と海がひとつ。
船も ひとつにされている。
自由であること…とは、どんな自分が出てきても、愛することだ、と知ってきました。音楽が知らせてくれてきたのです。
「私っていつも丁寧にできないのよね」
たとえばこんな想いが湧いたとき、

「そんなことないよ」
と、打ち消してみたり
「であれば意識して丁寧に弾いてみたら?」
と提案する。

実はどちらも不自由さを自分に残すのです。

なぜなら、どちらも「丁寧ではない自分を 他者のような自分が 味方になってみたり、変えようと提案しているから」です。

ようするに、今 の自分と和解していない。


そっか。

丁寧じゃないって感じた私がいるんだね。

いつもそう呟いてしまっていたね。

ごめんね。
ゆるしてね。

そう思っちゃう癖があることを教えてくれて、ありがとう。

愛しています。


生徒さんが焼いてプレゼントくださったパン。美しさに見惚れました。

成形のときに触りすぎないのが生地を傷めないコツだそうです。

するとパンのクラム(白いフワフワの部分)も焼き面も綺麗になり、旨味の深いパンになるそうです。

かみしめるほどに 甘味と粉の香りが鼻いっぱいに広がりました。

美味しいって 愛なのですね。
生徒さんがくださったハーバリウムのまるで宝石のように美しい。

水切りし まったりの密度になった豆乳ヨーグルトに、ベリーの一粒一粒をのせると、なぜだか涙が溢れてきました。一粒に 甘く実る歴史が宿っています。

愛用の「メゾンドマニー」のカフェオールボールでいただきました。
自由とは何か。

それは、自分の内側が平和であること。

ごじゃごじゃ 記憶や情報にまつわる感情が複雑に絡まっていないこと。


ピアノを弾くとき、無意識の領域が開いていくのか、内側に潜む声が出てくることが度々あります。

しかし、それは集中していない、と敵視するのではなく、迎えてあげるとどうでしょうか。

ピアノは「指で弾く」だけではなく、「私」という存在の全てが紡ぎだす「声」です。

ありのままの「すべて」で紡ぎだすときに、音色は自分自身となり、その音色には「うそ偽り」がなくなる純粋なものとなると感じています。

そんな自分とのやさしい対話じかんをあたえてくれる ピアノは おくりもの 。
夏の終わりは もう すぐそこに来ていますね。

夏から秋へ
秋から冬へ

どの季節も美しい

内側に自由を生み出すことができて
平和をいきていけるならば
どの瞬間も恐れることはないからです。

さいたま市浦和区ピアノ教室
おとぴあの まえだやえこ