一緒に遊び、一緒に笑い、一緒に素敵な演奏へ向かう

昨日は秋の深まりを予感する1日でした。
今朝は雨が降っています。肌寒いです。お元気でいらっしゃいますか。台風19号での被害の大きさ。どうお言葉をかけてよいかわかりません。受けられた方々が寒くありませんように。これからの生活に守りがありますように願います。

あと半月で このお庭も見納めになりました

ひと粒の蕾から開きはじめる瞬間、どれほどときめいてきたでしょう。

新しい庭を描くことは 今までの景色にお別れすることでもあります。
移りゆく日常の流れにのることは、美しくも儚い情景です。その一瞬一瞬に「ありがとう」を言います。

同じように レッスンも一瞬一瞬が移りゆくもの

3歳の生徒さんのレッスン

3歳の生徒さんのレッスンでは、3つ音が書いてあるカードを20枚近く、一定の速さで順々にスライドし 視覚で感覚的によんでいきます。またリズムトレーニングも1小節分書かれたリズムカードを10枚ほども めくりめくり一気によんでいきます。

そのまま、テーブルで楽譜を読みます。読んだところをピアノに移動して弾きます。その後は楽譜ではなくて思いのまま弾かせてあげます。
すると、もしゃもしゃ、うねうね、10本のもみじ手が鍵盤の上を動かします。
楽譜に書いてある音を正確に弾くのとはまた一味二味も違う どこまでも自然な響きが空間を満たします。可愛いい可愛いい姿。いつまでも見ていきたい大切な情景だな、と思わされました。

フィガロの結婚

レッスンの終盤は音楽鑑賞をします。昨日は「フィガロの結婚序曲」を聴きました。じっと一点を見るようにグッと集中して聴いている様子ですが、小さな身体は曲と響きあい リズムを小さく捉えて揺れてもいるように感じました。その流れでいつもの「くるみ割り人形の花のワルツ」を聴きました。きっと毎回聴いている中で 楽器の性質や繰り返されるパーカションの連打などに親しみ深くなってきているのでしょう。表情がはっ、と変化する瞬間がありました。嬉しいからでしょうか。そばで一緒に聴くお母さんのぬくもりに近づいて微笑んでいました。

スポンジのように吸収して

美しい音楽。ワクワクする曲。驚く曲。身体全体で音楽に浸ります。音楽とひとつになる感覚がやさしく深まる時間です。

1番小さかった子は

年長さんになりました。

今では自分から積極的に楽譜を読み 弾いています。
「こっちでひきたい!」
と茶色のピアノを指さして言いました。「そうしよっか。」そう答えると、嬉しそうに向かい進みました。指のトレーニングのハノンは、1週間で両手までできていました。弾き進めていくとできちゃった!という自然体です。

次の曲、ジングルベルの譜読みはあっというまにできました。

左と右の役割をアンサンブルのように感じでほしくて

レッスンのワンシーンです。
こどもの可能性は豊かです。
音楽の限りない愛にとびこみ、世界を知っていけたらどんなに素敵でしょう。

先生も毎日曲の愛のなかに飛び込み、弾き続けるよ!

一緒に遊び、一緒に笑い、一緒に素敵な演奏へ向かう

私は今、小さい子のレッスンに新しいビジョンを持ち始めています。
五感をフルに使うレッスンを!
楽しくてウキウキするレッスンを!
名曲も積極的に聴かせてあげる。また瞬時にリズムや音を捉えるトレーニング、音を出す身体づくりのストレッチ。それらが統合されて耳と心が育つことによろこびを見出しています。今までの先輩生徒さん達のレッスンで気づかせてもらってきた内容を小さな子に注ぎこんでいます。

ひとりひとりが それぞれ輝くように

あと半月のお庭の薔薇や宿根草に今までの感謝を送ります。
そして 今まで共にピアノに向き合ってくれたすべての生徒さんに感謝を送ります。
「かつて」のお陰で「今」があります。かつても今も ひとつに響きあい、新しくも懐かしい「ホーム」が創造されていくのですね。
今日も新しい日がはじまりましたね。
いつもありがとうございます。
お元気でお過ごしくださいね!


大切な生徒さんの大切なおじいちゃんおばあちゃんのおうちが台風の被害を大きく受けられ避難生活をされています。
何とお声かけしてよいかわかりませんが、心から祈ります。大切な方が平和で安心な日常に戻られることができますように。幸せであられますように。

感謝を込めて。
さいたま市緑区/浦和区ピアノ教室
まえだやえこ