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レパートリーは1曲1回に集中して

澄み渡る空のような音でありたい。


わたしの中には 様々がある。だから 澄み渡る空のような音の世界に行く。


積極的に行く。

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毎日 同じ曲を弾く。

その曲は 毎日1回だけしか弾かない。

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レパートリーの中から選ぶ数曲と生徒さんの曲を弾いても、とても弾ききれない数。

だから、1曲1回に集中する。





毎日弾くと 聴こえなかったことが聴こえるようになり、見えなかったものが見えてくる。

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そして「1曲」に、まだ見ぬ 美しい世界が果てしなく広がっていることに気づく。



わたしは 自分の至らなさに気づくとき、うっと疼く。かつては そんな時、反省しすぎて落ちていった。

しかし、今は この至らない自分を天の窓のひかりを受けるようなイメージで 見る。辛いけれど、責めたくなるけれど、そのいじめる選択を捨て、このありのまま、を抱きしめる。これも「ハノン(テクニックトレーニング)」と同じ。トレー二ングなのだ。すると 伸びしろを感じはじめる。希望が生まれてくるのを感じる。よい習慣へと導かれる。

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だから自分の弱さにも目をそむけない。そこがわたしの位置だと知り、うけいれる。この位置で ありのまま音の中に入り、澄み渡る世界に抱かれ 育まれ生きるのだ。 


レッスンで 始められて2ヶ月になる70代の紳士の生徒さんに 「1曲1回の気持ちで 弾いてくださいね。」とお話しした。

「なるほど。〜初心の者は 2つ矢をもたず〜でしょうか。」と答えられ、はっとした。
そうだ。音楽の前に 私たちは皆、初心の者だ。「ひとつの矢」を活かす覚悟が 「ひとつの矢」を活きるものとさせられるのだろう。
さいたま市浦和区 / 緑区ピアノ教室
まえだやえこ