· 

「ピアノ」は よろこびの泉

灼熱の大地。

照らし続ける 太陽の下の8月。

この時期だからこそ出来る「チャレンジ」がある。

 

「がんばる」チャレンジも素晴しい。

ですが、「よろこび すごす」と意識するチャレンジも 価値あることだと私は思いますが みなさまはいかがですか。

このノートは先日のサマーコンサートに参加しなかった生徒さんのものです。

この子のお姉ちゃんはこの夏、塾の夏期講習に参加しています。

照れ屋さんのかわいい子。まだ2年生のこの子は お姉ちゃんがいないと心細い。だからお姉ちゃんと共に参加しませんでした。

寂しくはありましたが、その選択も良いと思いました。

「発表会はでる!」と笑顔で話しながら、小さなイベントは見送りたい、という2年生の心です。この繊細なこころを尊重しました。

 

 

ところで、サマーコンサートに参加しなかったとしても

なんら変わらなくピアノに心から親しみ、自分の世界を楽しでいるではありませんか。

 



ここに私のビジョンはあります。


すなわち

「音の世界と生徒さんがひとつとなっていくこと」。

私の 持てるエネルギーをシンプルに使います。「音楽と本人の関係が豊かになっていくこと」に。

 

そのために レッスン準備には多くの時間をとります。



「今日」の生徒さん ひとりひとりが持つ曲を弾く。現在の曲だけではなく、過去のものも、また近い将来 与えたい曲も 想いが湧けば弾きます。


実際に弾き深めていかなくては 曲に満ちる感動を伝えることが出来ないと思います。

また、「今日」の「ひとりひとり」のルーズリーフを出し、その「ひとり」を思い浮かべます。


その生徒さんに 音楽は何を願っているのか。


その答えが浮かぶまで留まります。




いまでは、このプロセスなしで 私はレッスンができなくなりました。



そうでなければ、自分の経験や知識、自らの感覚だけに頼ります。

または、相手の感覚をそのまま受け取って反応することでレッスンは流れていってしまいます。

その生徒さんだけの「生きたレッスン」をしたい!だから 私は今日も音に向き合います。


「ピアノ」は生徒さんにとって「習い事」の一つにすぎないでしょう。

しかし、ほぼ毎日弾く「ピアノとの関わり」はそのまま 日常の気持ちの面に大きく影響を及ぼすと思うのです。



親御さんは この「おうちピアノ」がどうあってほしいと思っていらっしゃるでしょうか。

 

おそらく 我が子の「こころの充足と平安」「よろこび」ではないでしょうか。結果上達したら こんな嬉しいことはないのではないでしょうか。

この子のノートを見て 思いました。


このように ピアノと 曲と  自分が ひびきあって うれしく過ごす時間は、たとえ毎日わずかな時間であったとしても生涯 よろこびとして残っていくだろうな、と。

わたしたちの生涯は一度きりです。

そして「いま」は長い将来の「決して戻ることのない今」なのです。

ひとりひとりの「いま」と「ともにあるピアノ」。

ピアノに向かう時が、音に余すところなく満ちる無限な愛であるめぐみを享受できる時間になるように導きたい。

 


ここに原点があるかぎり、教え伝えたい音楽の美しさや神秘性、それを表現するためのテクニック的な要素は、私の内から無限に湧き続けてくれるでしょう。そして私も共に成長させて頂けるでしょう。このよろこびに心から感謝しています。
ただ今満員御礼ですが通いたい!と思われる方に通ってほしいという願いはいつも持っています。ご希望があれば在籍生の時間を調整し1枠可能です。

指導者の方の指導もさせて頂いております。詳しくは直接ご連絡ください。