ひとりひとりが
音だけに向かう。
小学生も、
中学生も、高校生も、
大学生も、予備校生も、
大人も。
みんなみんな、
それぞれの位置で
音だけに向かう。
音には いのちがある。
音は
人が操作する機械ではない。
いのちの ほとばしりだ。
神秘であり
奇跡であり、
めぐみだ。
ただ純粋に
音の愛に潤され、
音の願いを知る。
解放された
降り注ぐ雨のように
こころに沁み
響く演奏に出逢うことがある。
そのような演奏にいれられる時
いのちと平安
よろこびを知る。
いつまでも
浸りたくなり
感謝に満ちる。
自分
から
解放されている音は、
どこまでも やさしく
甘美なよろこびを
日ごとに与えてくれる。